野菜で飾った風流の神輿、華麗な意匠に目をみはる
ずいき祭(瑞饋祭)がやってくる!

ずいき祭(瑞饋祭)概要

「ずいき」とは、里芋の茎のことで上京区馬喰町の北野天満宮の
秋季大祭では、氏子たちが「ずいき神輿」を作って、神輿の巡幸に
供奉し、祭神の天神(菅原道真の神霊)に五穀豊穣を感謝します。

「ずいき」は正しくは「芋茎」と書きますがが、祭りの名称は、めでたい
「瑞饋」の文字が当てられています。

昔、西の京に住む北野社の神人が、近隣の農民に呼びかけて、毎年
旧暦九月九日に新穀・野菜を神前に供えたのが始まりといわれており、

それらの供物で人物・花鳥などの風流の造り物をつくって神輿を飾り、
天神に供える祭りです。

祭礼は現在、十月一日から五日の間に行われます。

一日はまず神幸祭

午前中、三基の神輿に菅原道真以下の神霊を移す神事があります。

午後一時から、三基の神輿は、
中京区西ノ京御輿ヶ岡町にある同社の御旅所へ渡御します。

御旅所には、「ずいき神雎2.一基が鎮座しており、四基の神輿が
同座に並ぶ。午後四時ごろ、着御祭に八乙女田舞が奉納されます。

十月二日には献茶祭。三日には甲御供奉饋が、御旅所で行われます。

そして、十月四日午後、「ずいき神輿」は三基の神輿に供奉して、
氏子地域を巡行し、北野天満宮に還幸します。

五日は、後宴祭で、再び八乙女田舞が奉納される。

「ずいき神輿」は、木製の骨組みの上に、ずいきで屋根を葺いたもので、
飾りつけは、米・麦・豆などの穀物や、唐がらし・ほおずき・
とうもろこし・かぼちゃなどの野菜、湯葉・麩・海苔などの乾物類などを
用いて行っています。

全国的にも珍しい野菜で飾りつけた神輿です。

神輿の四面には、謡曲や故事の人物や花鳥などの造り物が取り付けられます。
野菜や穀物などが素材と思えないほどの、華麗で見事な飾り付けであり、
見る者を魅了させます。




また、その意匠は、中世以来の風流の造り物の伝統を受け継ぎ、毎年
その趣向が変兄られるので大変興味深いものです。

なお、「ずいき神輿」の飾り物は、祭りのあと関係者の家に供物として
配られます。

ずいき祭(瑞饋祭)・日程と見どころ

ずいき祭(瑞饋祭)日程

ずいき祭(瑞饋祭)見どころ

上記でもいろいろと上げてきましたが、まずは「神輿」ですね。
関東などの神輿とは趣が違います。古神輿などもあり、その神輿の
差も比べてみると面白いですよ!

それと京都ならではの舞妓さんが上七軒で祭りの行列を
迎えます。ほほえましい風景です。

このずいき祭(瑞饋祭)は10月ですが同じ北野天満宮で11月に
「御茶壺奉献祭」が行われます。

御茶壺奉献祭2016

日程:11月26日 午前11時

秀吉の北野大茶湯の故事にちなんで新茶を奉献する行事です。

宇治・木幡・大鳳寺・伏見桃山及び京都市内の各茶師が、
上京区馬喰町の北野天満宮に、杢亞に入れた新茶を奉献する
神事なんです。

天正十五年(1589)十月、豊臣秀吉が同社で催した
「北野大茶湯」にちなんで行われてきた行事といわれています。

午前十一時、各地域の茶壷は七つの唐櫃に納められ、
一の鳥居西側の松向軒前を出発します。

「御茶壺奉献」の旗を先頭に、本殿まで、江戸時代の風俗で
御茶壺行列を行い、本殿に着くと、御茶壺奉献の奉告祭が行われ、
続いて神前において御茶壺の口切式が、古式ゆかしく執り行われます。

ただし、神事のため、口切式のようすは拝見することができません。

この神事で奉献されたお茶は、十二月一日午前十時から執行される
献茶祭で用いられ、この献茶の儀は、表千家・裏千家をけじめとする
茶道六家元の宗匠が、毎年輪番でつとめているんです。